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新作連載開始のお知らせ

いつも当相談室のブログを読んでいただいている皆様へ

長らくお待たせいたしました。
当相談室HP上で連載しております「こころ日誌シリーズ」の新作、「こころ日誌・フィルトラティオ」の連載の準備が整いましたので、
お知らせいたします。

今回のブログでは、今までの作品を振り返りつつ、新作で描かれるテーマについてお話しようと思います。

「こころ日誌」の振り返り

私がHP上で小説を書き始めてから早2年が経ちました。
最初は当相談室で行われているカウンセリングがどのようなものかを知っていただくために、宣伝的な意味合いで書きだしました。
ですから普段カウンセリングになじみがない方でも読めるように、技法的な部分にはできるだけ解説を入れ、また心のケアとはこういうものだというのを見せる描写を多く取り入れました。
また、当相談室の宣伝という目的もあり、当初のオリジナル版では私自身を主人公として実名で登場させていました。ですが、noteに投稿する際に、やはり架空の人物にした方がいいだろうということで、登場人物の名前を変更したものをリライト版として公開しました。
現在はオリジナル版は非公開とし、リライト版のみ閲覧可能になっています。

「こころ日誌」のストーリー

不登校を主訴に母親であるとも子と共に「山の香りカウンセリングサービス」を訪れた坂部かほり。
最初はほとんど話せなかったかほりだったが、カウンセラー榊との面談を重ねるにつれて少しずつ心を開いていく。
カウンセリングが進むにつれて、明らかになっていく家族のトラウマ。
かほりが描いた血まみれの少女の絵に隠された秘密が明らかになったとき、
かほりの不登校の真の意味があぶり出されていく。

途中からはとも子や父親隆志もカウンセリングの場に登場し、密室で行われるカウンセリングを通じて、家族が再生されていくまでを描いたヒューマンドラマ。

「インスペクシオ」の振り返り

こころ日誌が見せるカウンセリングというコンセプトであったため、カウンセリングになじみのない人にも読みやすい反面、教科書的で、ストーリーへの没入感が弱いのではないかというご意見をいただきました。
そんな声に応えるため、二作目「インスペクシオ」はエンターテインメントに寄せて書きました。
こちらは宣伝的な意味合いを捨て、スクールカウンセリングの現場のリアルを皆様にお届けするという意図を前面に押し出した作品になっています。
主人公をベテランカウンセラーから新人の女性カウンセラーにすげ替え、若いSCが学校内で奮闘する様子を描いています。
発達障害、不登校、モンスターペアレントなど学校現場では避けては通れないテーマを扱っています。
SCとして働いたことがある方なら、共感いただけるようなエピソードもふんだんに取り上げました。

「インスペクシオ」のストーリー

次々に問題を起こす生徒工藤カケルの面談を依頼された若きスクールカウンセラー加納さゆり。
いきなり目の前でパニックになり、意味の分からないことを言うカケルに圧倒されてしまう。
面接を重ねるも一向に心を通わせることができず、次第に面接自体の意味が分からなくなっていくさゆり。
一方で数々の奇行により工藤を学校から退学させろという声が保護者達から聞こえてくる。
教師たちと共闘し、なんとかカケルを守ろうとするさゆりだが、ついに決断が下される。
学校という抗えない巨大なシステムの中で、絶望の末にさゆりがたどり着いた答えとは?
学校現場の冷徹なリアルを描き切った社会はドラマ。


そしてついて「フィルトラティオ」が幕を開けます。

家族の根底に横たわる巨大な世代間トラウマを家族療法の視点から描いた「こころ日誌」
発達障害生徒が学校から冷徹に排除されるまでの残酷なまでの真実を描いた「インスペクシオ」

そしてついに動き出す新作「フィルトラティオ」
タイトル「フィルトラティオ」はラテン語で濾過という意味です。

カウンセリングはクライアントの痛みをフィルターを通して濾過していく営み。
そしてその濾過という行為により、フィルターであるカウンセラー自身に痛みが蓄積されていく。

カウンセラーである以上、その痛みから逃げることはできない。
そして逃げずに向き合うためにはどうしても避けては通れないものがある。
それはカウンセラー榊自身が抱えているトラウマ…。

本作は逆転移感情というカウンセリングにおいて最重要とも言える感情について描いていきます。
毎週金曜日に一話ずつ公開していきますので、是非お楽しみください!

では、その記念すべき第1話。
以下のリンクから、「こころ日誌・フィルトラティオ」の世界は行ってらっしゃいませ。