『こころ日誌・インスペクシオ』#15 アリバイ作り
アリバイ作り
その後も私の勤務の日にはカケルの面接が毎回授業後に入れられた。他にカウンセリングを希望する生徒が多く、枠が取れないときでも、最後に10分だけでもという時もあった。広瀬の父親に継続的にカウンセリングを受けさせるって約束した以上、形だけでも守らないといけないっていう学校の事情は私も理解できる。
でも......、正直10分でできることなんてない。
面接内では頭を抱え込んで話さなくなるというのは初回以来見ていない。
毎回ニソっとした笑顔で入室しては、自分の好きな話を続けるカケル。最近彼の話題の中心は第二次世界大戦期から今の軍事技術の進化について。軍略が物理攻撃からサイバー攻撃に移ってきているんだそうだ。スタックスネット、DDos...、後なんだっけ。あ、ドローンで爆撃するっていうのはなんとなくわかったような。
私は聞きながら毎回相槌を打ちつつ、頭の中で少なくなった酸素を供給するために、いかにカケルに気付かれないように欠伸をするかという問題と格闘していた。
――――――
最新話です。次回の更新をお待ちください。
でも......、正直10分でできることなんてない。
面接内では頭を抱え込んで話さなくなるというのは初回以来見ていない。
毎回ニソっとした笑顔で入室しては、自分の好きな話を続けるカケル。最近彼の話題の中心は第二次世界大戦期から今の軍事技術の進化について。軍略が物理攻撃からサイバー攻撃に移ってきているんだそうだ。スタックスネット、DDos...、後なんだっけ。あ、ドローンで爆撃するっていうのはなんとなくわかったような。
私は聞きながら毎回相槌を打ちつつ、頭の中で少なくなった酸素を供給するために、いかにカケルに気付かれないように欠伸をするかという問題と格闘していた。
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最新話です。次回の更新をお待ちください。