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カウンセラーは「聞いているだけ」なのか?──答えを言わない理由と、臨床心理学的支援の意味

「カウンセラーは何も答えてくれない」そんな疑問を持つあなたへ

最近は「こころ日誌」と「インスペクシオ」の更新をずっと続けていましたが、両作品ともに公開が完了いたしましたので、今日は久しぶりのコラムの更新です。
と言っても、以前に書いた記事「カウンセラーは聞いてるだけで何も答えてくれない?」のリライトになります。

なぜ今回この記事をリライトしようかと思ったかと言うと、比較的多くの方に読んでいただいているからです。
それだけに心の問題に悩んでいる人にとってこの問題は切実なのだと思います。

実際、検索でも

「カウンセラー 答えてくれない」

「カウンセリング アドバイスなし」

「カウンセラー 何もしない」

といったキーワードが多く調べられています。

困りごとに悩み、疲れ果て、最後の力を振り絞って、お金も時間も労力もかけてカウンセリングに行ったのに、何もアドバイスをもらえなかったことに傷ついたなんて方も多くいるのかもしれません。

私はそこにはカウンセラーの目指している支援と、クライアントが求めていることのミスマッチが起こっていると考えています。
このミスマッチのせいで傷つくクライアントを極力減らしたい。
そんな思いから、再度この問題をここで取り扱いたいと思います。

では、なぜカウンセラーは「こうすればいいですよ」と答えを提示しないのでしょうか。
この記事では、臨床心理学にもとづくカウンセリングの考え方と、答えを言わない本当の理由を分かりやすく解説します。

「カウンセラーは聞いてるだけで何も答えてくれない?」はこちら👉

カウンセラーはどうしてアドバイスをくれないの???

1. カウンセリングの目的は「問題解決」ではなく「問題解決力の回復」

冒頭で触れた「カウンセラーの意図」と「クライアントの期待」のミスマッチの正体がまさにこれです。
クライアントは問題解決を求めるのに対し、カウンセラーが意図しているのは、クライアントが自分の力を問題を乗り越える力をつけてもらうことなのです。

臨床心理学のカウンセリングは、
“答えを与える” のではなく “答えを見つける力を取り戻す”
ことを目的としています。

よく使われる比喩に、
「食糧を与えるのではなく、育て方を一緒に学ぶ」
というものがあります。

確かに一時的なアドバイスは役に立つこともありますが、それならAIに聞けば最適解を出してくれる時代です。
対人のカウンセリングよりもよっぽど効率のいいアドバイスが得られるでしょう。

ですが、そのアドバイスは、その人の根本的な生きづらさや長年の悩みを取り去ってくれる物にはなりえないことがほとんどです。
その人自身が自分の内側にある答えに触れない限り、何度でも形を変えて戻ってくるのです。

2. そもそも「正解」が存在しない問題が多い

カウンセリングに来られる方の多くは、
すでに本やネット、友人、家族、医療など、
あらゆる方法を試してきた人たちです。

そしてこう言います。
「それでもうまくいかなかったから困っているんです」

人生の悩みには、
万人に通用する“正解”が存在しないことが多い
のです。

そのため、カウンセラーが「これが答えです」と言い切ることは、
むしろ不誠実になってしまう場合があります。

3. 「答えを聞きたい」という気持ちの裏にあるもの

「どうしたらいいですか?」
この質問の裏には、

間違えたくない

責任を負うのが怖い

自分の気持ちを直視したくない
といった不安が隠れていることがあります。

実は、いっぱい悩んでそれでもどうしようもなくてカウンセリングの門をたたく多くの人は、すでに答えをご自身で持っているのです。
ただ、それを選ぶ勇気が持てないだけなのです。

じゃ、カウンセラーは何をしてくれるの???

1. 安心して考えられる“安全基地”をつくる

人は誰でも心に鎧をつけて生きています。
その鎧は外部からの攻撃を避けるためにとても大切なのですが、常に鎧を着ていると、自分でも鎧をつけた自分しか見ることができなくなります。
そうすると本当の自分が望んでいることがなんなのか分からなくなってしまうのです。

だからたまには鎧を脱いで、本当の自分の姿を確認することはとても大切なことです。
そして、その鎧を脱ぐのは、本当に安心できる環境でなければ、できないことなのです。

カウンセラーは、
「ここでは何を話しても大丈夫」
という安心の体験を提供することで、
クライアントが鎧を脱いで、自分の内側にある答えに近づけるよう支えています。

2. クライアントの思考・感情の整理を手伝う

鎧を脱いだ、素の自分に向き合ってもらう。
その上で、
「何が起きているのか」

「何に傷ついているのか」

「本当はどうしたいのか」

「どんな価値観が働いているのか」

これらを一緒に整理していきます。
これは既に答えなのです。
カウンセラーが「こうあるべき!」と伝えることではなく、クライアント自身が「自分の答え」に気づけるようになるように援助します。

3. “答えを出せる状態”に回復するプロセスを支える

深く悩んでいるときは、
答えを出す力そのものが弱っています。

カウンセラーは、

感情のケア

自己理解の促進

自己肯定感の回復

選択肢の再発見
などを通して、
「自分で選べる状態」へ戻るプロセスを支えています。
「答えが欲しい」人にカウンセリングは向かないのか?
それでもどうして、“即効性のアドバイス”を求める場合は、臨床心理学ベースのカウンセリングは合わないのかもしれません。

そういう方には別の援助を頼っていただくことも、それはそれでとても立派なことです。
周りの人に相談したり、医療や福祉、司法の相談はそちらの専門家の方が何倍もいいアドバイスをくれることがあるでしょう。
更に、AIのチャット相談は本当に役に立つと思います。

ただ、それらを頼っても、同じ悩みを何度も繰り返してしまう

一時的な解決ではなく根本的に変わりたい

自分の気持ちが分からない

生きづらさの原因を知りたい

こうした方には、
カウンセリングは非常に大きな力を発揮します。

「答えが欲しい」人にカウンセリングは向かないのか?

それでもどうして、“即効性のアドバイス”を求める場合は、臨床心理学ベースのカウンセリングは合わないのかもしれません。

そういう方には別の援助を頼っていただくことも、それはそれでとても立派なことです。
周りの人に相談したり、医療や福祉、司法の相談はそちらの専門家の方が何倍もいいアドバイスをくれることがあるでしょう。
更に、AIのチャット相談は本当に役に立つと思います。

ただ、それらを頼っても、同じ悩みを何度も繰り返してしまう

一時的な解決ではなく根本的に変わりたい

自分の気持ちが分からない

生きづらさの原因を知りたい

こうした方には、
カウンセリングは非常に大きな力を発揮します。

山の香りカウンセリングサービスが大切にしていること

当相談室では、
クライアントが自分自身と向き合えるよう、
さまざまな心理技法を用いながら、
安心・受容・励まし を大切にしています。
クライアントが自分自身の力で、決断する。
この決断力を育む支援をしているのです。

「ここでは何も恐れなくていい」
そう体で実感できたとき、
人は自然と自分の中の答えに向き合えるようになります。

まとめ:カウンセラーが答えを言わないのは「無責任」ではなく「誠実さ」

カウンセリングの目的は「答えを与えること」ではなく「答えに向き合う力を育てること」

多くの悩みには“正解”は存在しません。
例えば二つの選択肢から一つの選択をした場合、後から結果論で、あっちを選んでいればよかったと思うことはあります。
ですが、往々にして、別の選択をしていたとしても、その後、困難にぶつかったときには、同じように、選ばなかった選択が後から魅力的に思えてくるものです。

そうではないんです!
自分で決めて、自分でその責任を取る!

カウンセラーはその決断力を高める支援をしているのです。

もしあなたが、色々なところに相談して、あらゆる解決策を試した結果、
「同じ悩みを繰り返してしまう」
「自分の気持ちが分からない」
と感じているなら、カウンセリングはきっと役に立ちます。

是非当相談室をご利用ください。