発達障がいという呼称
発達障がいという呼称
これはとにかく評判がよくないですね。今でこそ発達障がいという概念が認知されてきていますが、それでもまだまだ障がいというとネガティブな響きがあり、当事者の方に差別的な視線を向ける人も少なくありません。さらにそんな人の中には、私から見ると「あなたも十分こっち側の人だよ」と思う人もよくいらっしゃいます(私がここでこっち側という表現をしているのは、私自身たぶん発達の偏りをもって育ってきたからです)。
そもそも発達障がいというのは、アメリカ発祥の概念が日本に輸入されたものです。英語では「Developmental Disorder」と呼ばれています。これは日本語で言うところの発達障がいをとても見事に表していると思います。これを直訳すると、発達の秩序の混乱です。つまり系統だっていない発達と言い換えることができるでしょう。orderには順番という意味もありますから、発達の順番がアベコベな状態とも言えるかもしれません。例えば言語発達に関してであれば、多数派の人は1歳くらいで言葉が出てきて、2歳くらいには2語文を話すようになり、言葉を音から学習した後に、それを文字で表すことを学習するという発達の順番をたどります。ところがDisorderがあると、この順番をたどらず、いきなり文字から言語を認識するようになる人もいます。これは一例であり、対人認識や学習課題の理解の仕方など、さまざまな面でできるようになる順番が異なることを、秩序の混乱や順番のアベコベと表現しているわけです。
でも考えてみれば、発達の順番に個人差があるのは当たり前なんですよね。そして多くの人は大人になるにつれて、順番は違えど、それなりにできることが揃っていきます。できない部分ができるようになる人もいますし、逆に「神童も二十歳過ぎればただの人」と言われるように、できる部分が目立たなくなる人もいます。
願わくばさまざまな発達の順番で成長していく子どもたちを、決まった順番じゃないからと言って排斥したり差別したりすることなく、自分とは特徴の違う人から学ぶ姿勢を持ち続けたいものです。
そもそも発達障がいというのは、アメリカ発祥の概念が日本に輸入されたものです。英語では「Developmental Disorder」と呼ばれています。これは日本語で言うところの発達障がいをとても見事に表していると思います。これを直訳すると、発達の秩序の混乱です。つまり系統だっていない発達と言い換えることができるでしょう。orderには順番という意味もありますから、発達の順番がアベコベな状態とも言えるかもしれません。例えば言語発達に関してであれば、多数派の人は1歳くらいで言葉が出てきて、2歳くらいには2語文を話すようになり、言葉を音から学習した後に、それを文字で表すことを学習するという発達の順番をたどります。ところがDisorderがあると、この順番をたどらず、いきなり文字から言語を認識するようになる人もいます。これは一例であり、対人認識や学習課題の理解の仕方など、さまざまな面でできるようになる順番が異なることを、秩序の混乱や順番のアベコベと表現しているわけです。
でも考えてみれば、発達の順番に個人差があるのは当たり前なんですよね。そして多くの人は大人になるにつれて、順番は違えど、それなりにできることが揃っていきます。できない部分ができるようになる人もいますし、逆に「神童も二十歳過ぎればただの人」と言われるように、できる部分が目立たなくなる人もいます。
願わくばさまざまな発達の順番で成長していく子どもたちを、決まった順番じゃないからと言って排斥したり差別したりすることなく、自分とは特徴の違う人から学ぶ姿勢を持ち続けたいものです。