こころ日誌＃41

私はいつものようにパソコンの前に腰を下ろしていた。
インスタントコーヒーの苦みを楽しみつつ、今書いたばかりの記録を読み返している。

今回のカオリとのセッションでは、前回同様、特別な目的を持ったトレーニングやワークは入れずに過ごした。回数を重ねていくと記録も特筆すべきことが少なくなっていき、次第に簡素になってくる。

20〷＋１年10月21日　カオリ＃21
学校に4時間目くらいから行ける日が増えてきた。
今はインターネット上で知り合った友達、いわゆるネッ友と楽しく過ごせてる。自分で描いた絵をネットにアップしたら、コメントくれた子がいて、それから仲良くなった。一つ上の子で、その子も絵を描いていて、お互いに見せ合う仲になった。
いつか遊ぼうって言われてるけど、住んでるところがちょっと遠いから、微妙とのこと。
ずっと話しながら、時間いっぱい絵を描いて過ごす。

アセスメント
・力がついてきて、ネット上とは言え、人との交流が出てきたのは進歩。
・視線恐怖も和らいできており、学校の部分参加もできるようになってきた。

「まぁ、こんなところでしょう」
私はアプリの保存ボタンをクリックした。

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その日、私は朝からスーパーを梯子していた。
舐めていた。すぐに目的のものが見つかると思っていたのに、なかなか見つからない。
もう次で４軒目だ。
今日はいくつか予約が入っており、最終が17時からの山野家の夫婦合同面接だ。あまり買い物にかけている時間はない。
次のスーパーでなかったら諦めよう。
そう思って、駐車場に車を入れた。